27年遅れの七五三
2009年 11月 15日
絵を描いていたので、遅れて一人で食べた。
夕食、両親が食事している間に私はお風呂に入り、すでに父は食べ終わって自分の部屋に行っており、テレビを見ている母の隣で夕飯を食べていた。ふと母が思い出したかのように言った。
「そういえばお昼、どうして手巻き寿司だったか知ってる?世間は七五三だけど。」
「うち関係ないじゃん。なんで?」
「お父さんが『そういえば麻希の七五三の時は仕事で行かなかったなあ』ってお祝いしてあげなかったから、って言って自分で買ってきたんだよ。そんな前のこと覚えていたんだね。」
父はトヨタの営業マンだったから、土日はいつも出勤していた。だからお祝い事をしてもらった覚えがない。でもうちだけでなく、当時みんながモーレツサラリーマンだったから、父親が家族の行事に参加していた人はそんなに多くなかったと思う。今みたいに土日休みじゃなかったし。
なんと27年遅れの七五三か。私は七五三も終わってなかったのか(笑)。
近所の幼馴染が、夫婦で子供を連れて七五三参りからの帰り姿を眺めながらめずらしくも父親の愛情を感じた一日だった。