やっぱり東博が好き!
2011年 06月 26日
土日両日行ってみると、違いに気がつく。土曜日・日曜日では、博物館で来場者を待ち受けるボランティアと来場者の雰囲気が異なるのだ。土曜日はボランティアも来館者もお勉強が好きな感じがする。来場者は何度も東博に来たことがある人が多い。日曜日は小さな子供を連れた初めて東博を訪ねる家族連れが多い。
東博で過ごす時間が増えるほど、何気におかれている作品が、その一作品で展覧会を催せるほどネームバリューがある日本の宝であることに気がつく。その作品の作者はとうに死んでいるのに、光を放つ作品達。私たちが死んだ後もその光を放ち続けるに違いない。
シフトとシフトの合間にいつものように本館の展示を見て廻った。時間がまとまってあったので、法隆寺宝物館、表慶館に足を運ぶ。本館とは異なってお客の数は少ないけれど、本当に博物館が好きで、静かに熱心に作品鑑賞をするお客ばかりだ。この中では作品を通して来場者は旅をしているのだ。遥かなる遠い場所、遥かなる過去の時間に。この中でガイド等したらたちまちこの貴重な静けさと空間は無くなってしまうことだろう。
朝、時間がなくてコンビニで昼食を買う時間がなかった。博物館の中のカフェとレストランは値段が張るのでお隣の国際こども博物館の食堂で食べることにした。
このあたり一帯は吾が学び舎でもある。子供の頃から母に連れられてよく行った、都美館。母校、芸大。たくさんの時間をこの辺りで過ごした。これからも博物館や都美館にはお世話になることだろう。
3年間の東博でのボランティア。その間に得る事も知る事も多いに違いない。ホームページ作成がだいぶできるようになったことだし、近日中に「東博が好き!」というウェブサイトを作ってコンテンツの充実を図ろうと思う。
写真、教科書に必ず乗っているハート形土偶の横から見た姿と後ろ姿。意外にも厚みがある。渦巻き文様に古代人の祈りが見て取れる。それにしてもかわいい!作者が現在に生きていたら、やっぱりゲキかわいい物が好きなんだろうなあ。