100年間店を支える味:「岡埜」4軒の大福を制覇!
2011年 09月 11日
写真は左から鶯谷「竹隆庵 岡埜」、上野駅前「上野駅前 岡埜栄泉総本家」、上野広小路「始祖 岡埜栄泉総本舗」、谷中「岡埜栄泉」。今日、4軒の岡埜の大福を制覇した!
<重さ・値段>
鶯谷「こごめ大福」「こごめ大福 よもぎ」105g、210円。
上野駅前「大福」どれも115g、200円。
広小路「粒餡」95g、210円。
谷中「塩大福」80g、230円。
<餅>
鶯谷。少し固めでぼそぼそしている。
上野駅前。一番柔らかく、薄い。とろ〜んという感じ。
広小路。一番厚くぼってりとして、固い。
谷中。中ぐらいの固さ・厚み。
<形>
鶯谷。大きく厚い。コンビニで売っている円形のおにぎりのよう。
上野駅前。一番大きいが厚みは無い。
広小路。きゅっと立つ山型で小さめ。
谷中。山型のチョコレートみたい。小さめ。
<餡子>
鶯谷。こごめ餅にあった味。もったり、さっくり。
上野駅前。一番餡子が黒い。もったり、とろっ。
広小路。一番餡子の色が薄い。もったり、ふわっ。
谷中。さっくり。
<お味>
鶯谷。
大福→餅の部分につぶれきっていない米粒が入っており、表面に焼きが入る。そのためお米を焼いた風味が大福に加算。口に入れてからの見込むまで感じる味は、最初に米の味、次に餡の甘さ、塩気。
工夫が効いた複合的な味。おいしい!
よもぎ→甘みの後よもぎの風味、甘み、米の味。
鶯谷のよもぎ、とてもおいしい!
上野駅前。
よもぎ→今まで食べた事の無い、よもぎの強い香りと風味。餡とよもぎ餅がたいへん合っている。駅前のよもぎ、おいしゅうございます!
ずんだ→ずんだ餡はかなり固め。いっぱいの餡と薄く柔らかい餅が合っている。これはおいしい!ネットで好評なのも納得の味。
大福→「駅前の岡埜の大福は、甘すぎて下品で田舎臭い」と地元っピーな知人が言っていた。が、なにこれ。すんごく、おいしい!黒糖とほんのりと醤油が入っているのだろうか?丸く広がる甘み、下の奥にくる複雑な味は東北のくるみ餅を思い出した。いや〜おいしゅうございます。見事!
広小路。
口に入れた時は餅の堅さが気になった。が、食べ出すとふわっと柔らかい甘みが口に広がる。舌に甘みが、そして塩気がくる。最後に小豆が口に残るんだけど、その小豆がふわっと甘みを広げて去ってゆく。
もはや芸術品。たいへんおいしゅうございます!
谷中。
えんどうの食感がどこよりも強い。つよい塩気がきてから甘み。素朴で自然な味わい。下町の職人さんのさっぱりした気風のようなお味で、江戸っ子な一本気な大福。おいしゅうございます。
どこの大福も非常においしい。やはり餡子こそが和菓子の中心なのだ。
さすが大福ひとつで、100年を乗り切るだけのことはある。
驚くほど、どの店の大福も味がちがう!
昨日買った桃林堂と喜久月の主菓子をもう一度食べてみた。やはり大福達の方がだんぜんにおいしい。主菓子たちはさらっと甘いだけなのだ。
母が言う。「大福は緑茶、ほうじ茶、番茶なんでも合うけど、主菓子の方は抹茶に合わせる味みたいだね」うん、その通り。だからお菓子としてはパンチと風味が足りない気がするのだ。
昨日の主和菓子とくらべて非常に満足度の高かった大福の味比べ。全部で1キロ以上の大福を買い、1万6000歩ほど歩いたのだけれど、とても満足。
残った大福は冷凍しておくので、そのうち焼き大福の味比べをしたい(^_^)。はあ〜満足した!写真下、谷中「岡埜栄泉」さん店内、「上野駅前 岡埜栄泉総本家」の干菓子。
9/12追加:
焼き大福しました!大福をこんがりとやいたのですが、意外にも味のバランスが変りました。
<焼き大福>
鶯谷→普通の餅みたく餅部分がふっくらし、餡子はずいぶんとしょっぱく感じた。
上野駅前→餅部分はチーズみたいに溶けて焼けた。餡子の味は変わらず。おいしい!
広小路→餅部分はぱりっとしたナンみたいな食感に。餡子はしょっぱい。
谷中→持ち部分焼いてもあまり変化なし。餡子の塩気がぬけ、甘く感じた。
全体的に焼くと塩気がたって、しょっぱく感じました。よもぎはよりよもぎの風味が立っておいしい!(^_^)名店のよもぎはこんなにもおいしいんだなあ。