10歳の博物館
2011年 12月 13日
ボランティアデーにも来館し、勾玉を作ったという(そういえばいた!)。2月5日の勾玉作りのワークショプにも参加する予定であるという。
この日は表慶館のワークショップに参加しに来たのだけど、彼は2度目だという事で、自分で自由に動いていた。作品鑑賞を楽しんでいる事がわかったので、しばらく後ろから、少年の視線の先を覗いた。西アジアの作品が好きなようだ。中でも羊の形をした水差しの前で長い時間足を止めていた。この作品は私も大好きな作品で、「綺麗!まるで現代作家の作品みたい」と思い、絵のヒントにならないかと思って眺めていた作品。表慶館には中近東からインド中国にかけての、西洋的でたいへん美しい作品が並んでいるのだ。
「展示内容替わったね。いつ変えたの?いつ見納めになるかわからないから、熱心に見とかなくちゃいけない。」と少年、「はあ、そうなんです。すみません。」と私。まるで上司に頭を下げる部下の構図(笑)。
先日、表慶館の写真を見た友人が「パリみたい!」と言っていたが、外国のように子供達がもっと博物館美術館に親しんだら良い、この美しさを理解できたら良いと思うのだった。すくなくても、「その国の歴史や文化が集まってるのが博物館なんだ。外国に行ったらまずは博物館に行ってみよう」と思えるようになって欲しい。その後、きっと日本の文化にも興味がわくはずだ。
現在、東博は高校生まで料金無料。だから公園感覚で行けるはず。それにしても、作品も内容も美しい表慶館が12月26日からしばらく閉館というのは寂しいなあ!