足利市の鑁阿寺(ばんなじ)
2012年 01月 05日
伯母が入院しているのが足利の病院。ん?足利?
運慶の作品であり、高額取引されたことで騒がれた真如苑の大日如来発見の切っ掛けになった鑁阿寺のある足利?
そうだった。両毛線足利駅から徒歩10分の距離にある鑁阿寺に、見舞いついでに寄った。
鑁阿寺。足利氏の邸宅があった敷地内に建てられた真言宗大日派の本山で、足利氏二代目頭領の足利義兼(よしかね)が、1196年に邸内に持仏堂を建て、大日如来を祭ったのが始まりといわれている。
こちらが最近話題になり、16億円で真如苑が購入した運慶作品の大日如来坐像。今は東博が管理をしている。この仏像を運慶作品と裏付けしてくれたのが、ひとつは鑁阿寺に残る文書の存在だった。
そして更に裏付けしてくれたのが、同じく足利市内にある光得寺の運慶作とされる大日如来坐像。この二体の仏様は、大きさは異なれど双子のように似ている。
光得寺の大日如来はもともと足利氏の菩提寺「樺崎寺」(現在は廃寺)に安置されていたという。樺崎寺が明治初期の廃仏毀釈によって廃寺となって宝は散逸したが、この大日如来像と五輪塔は光得寺に移され、守られた。
鑁阿寺は武士の邸宅らしく、堀で囲まれたお城のような寺だった。山の中にあるのかと思っていたけれど、平地にある。この日は、本道の中で新年の祈祷が行われていた。真言宗らしく、とても神秘的で厳かな雰囲気。
隣にある、足利学校(日本最古の学校)にも行ったのだけど、その記事はまた別に書きます。
下記は、前に記事として取り上げた内容です。
お獅子と狛犬がすき
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