1月は東博がスゴイ!
2012年 01月 19日
1月の東博。特別展「北京故宮博物院200選」が開かれている。休みの日でもないまるっきりの平日なのに、すごいお客さんの入り。
「”せいめいじょうかず”は、現在240分待ちで〜す」
は?240分?240割る60は4‥4時間待ちってこと???
会場への入場待ちが30分、「清明上河図の見学」は240分待ちだって(写真は帰りにとったので、210分待ち)!
特別展はあきらめ、本館の展示を見ることにした。本館2階では、辰年を祝い、龍にちなんだ作品が展示されていて非常に興味深い。どれもとても素敵なめずらしい作品なのだけど、このへんてこりんな作品が印象に残る。
ソウル「鬼龍子」。龍が生んだ9匹の子龍のうちのひとつで、「高い所から遠くを眺めるのが好き」?中国の故宮の屋根の上によくのっかってるやつ?それにしても、奇妙でかわいい。
こちらは2階の高円宮コレクションの根付け。このかわいい根付けは江戸時代のもので「心磨」。掃除をする姿が心を磨く姿!なんとも粋なタイトル。
次は「鬼退治」。小さな鬼が「捕まえないでくれ」と懇願している。
見ているこちらも、この人物に「こんな小さな小鬼がする悪さなんて、たかが知れてるじゃん。見逃してあげて」と訴えたくなる。
こちらはわずか2センチ程度の「たぬき」。現代作家の作品で、なんとも愛らしいほっぺが印象的。
東洋館の所蔵品が東洋館の工事のため表慶館に移動し、今は本館へ移動していた。
「うん?君は表慶館にいた子じゃない。」と作品とおしゃべりする。展示される場所が違うと、違って見える。
博物館には、いろんなお客さんがいろんな話をしている。「テレビの鑑定団でよく鑑定を依頼とかいってるけど、うちのも博物館に見てもらおうかねえ。」「え〜こんな立派な博物館が作品を直接みてくれるなんてことないでしょ〜」こんな会話もよく聞こえて来る。
ある作品を取り囲み、熱心に見ている7〜8人の一団がいた。あの作品とあの人?もしかしてあの人か?
前にボランティアで東博に居る時に「ココにある国宝の秋草文壺。あれウチの先祖の骨壺だったんだ」と熱心に話すお客さんが居た。その人に違いなかった。今日は親戚(顔が似ている)一同を連れ見に来たらしい。博物館には様々な由来の物が縁あって東博に来ているから、お客さんもいろいろ目的があって東博に来ているのだ。人間ウオッチングしてても興味深い。
1月の東博は、他にも紹介したい作品が山盛りあふれている。1500円ほどする特別展と異なり、600円で、本館と法隆寺宝物館(と休館中でなければ東洋館、表慶館)が見れる総合文化展示のチケット。本当にお得だし、いい。時間がある時には是非、東京国立国立博物館へ行ってみて下さいね♪