俵屋宗達「龍樹菩薩図」
2012年 03月 25日
龍樹とはお坊さんの名前のようだ。wikiでみてみると、なになに、ずいぶん個性的な物語をしょってるようだ。
龍樹はその学識をもって有名となった。龍樹は才能豊かな三人の友人を持っていたが、ある日互いに相談し学問の誉れは既に得たからこれからは快楽に尽くそうと決めた。彼らは術師から隠身の秘術を得、それを用い王宮にしばしば入り込んだ。100 日あまりの間に宮廷の美人は全て犯され、妊娠する者さえ出てきた。この事態に驚愕した王臣たちは対策を練り砂を門に撒き、その足跡を頼りに彼らを追った衛士により三人の友人は切り殺されてしまった。しかし、王の影に身を潜めた龍樹だけは惨殺を免れ、その時、愛欲が苦悩と不幸の原因であることを悟り、もし宮廷から逃走する事が出来たならば出家しようと決心した。
その後の龍樹は出家し、ヒマラヤで比丘から大乗仏典を授けられた。まるで西遊記のような豪快な物語は続くようだ。
ふむ、なるほど。おおいに宗達は自分を重ねたに違いない。汚れた世に行きながらも聖なる絵の世界に生きる自分を。欲しいなあ、この絵!すごく気に入ったのだった。