大神社展を見た
2013年 04月 15日
神像が集っている様子は圧巻!展示ケースが常識では考えられない程高い位置にあるので、神社で中を覗き込んでいるような感じだ。とても作品が素敵にみえる(東洋館の仏像は展示が低すぎて仏様の頭を見下げるかんじだ。近くで作品を見ることはできるけど、本来見上げるべきものを見下げると全然全体の雰囲気を味わえない。公募展等で絵画が展示されるのも同じで、展示位置が低すぎてがっかりしたことが何度もある)。
超有名な秘宝:松尾神社の「男神坐像」「女神坐像」も展示されていた。画像だけでは分からなかったけど、この女神像、思っていた以上に大きいし、正面を向かず隣の旦那様の方を向いているのが、実物をみるとはっきり分かる。巨体の女神。威厳や母性、妻としての役割を表すその姿は迫力。なによりも、信仰の力がそうさせるのだろうか、異様な迫力がある。
中でも良かったのが、若狭神宮寺の「小丹生之明神」の男神像と女神像。後ろのお客さん達が「これってきっとお雛様の原型よね。」と話している。私も同じことを思う。でも「かわいい」というだけではすまない異様な迫力がこの像にもある。今にも立って動き出しそうだ。目で呪いをかけられそうだ。いや〜すてき!あんまり素敵だったのでポストカードを買って来た。これはさっそく絵で描いてみたい!
大神社展6月2日まで。予想よりも面白かったし、めったに見れないものばかりなので是非起こしあれ!ちなみにこの時期に開催するのは、熊野詣での時期とかけているのでは、と友人達と推測しているが、春から初夏にかけて、日本の山が一層美しいとき。自然に対する昔の人々の畏敬の念や感受性を神社展を通して改めて感じた。