カレンディ・マッジョの感動をどう書こうか迷っているうちに10日も経ってしまった。東京に帰ってから、とも思ったけれども、カレンディ・マッジョの記事を書かないとその後のフィレンツエなどの旅行記がまったく書けない。今日は5月18日で、ミラノに宿泊中。22日には東京に帰っているのだけど(笑)!
2014年のアッシジのカレンディ・マッジョは4月8日(木)・9日(金)・10日(土)に開催された。
今年は2月中旬にネットでチケットが販売されました。行ってわかったのですが、席は本当に少ない(全部で600席くらい??)ので、必ず早く購入した方がいです。今年の様子はすでに
calendimaggiodiassisi.comに美しい画像がアップされているので、アッシジのカレンディ・マッジョについて知りたい方は、上記サイトをマメにチェックしてください。
また、2014年のカレンディマッジョには日本人を3〜4人見かけたので、私のブログよりも詳細で美しい画像を上げていらっしゃる方がいると思います。過去のサイトを見ると、チケットは30€から35€へ、40€へと値上がり、2014年は安い席が60ユーロ、高い席が80ユーロ+手数料5ユーロでした。ホテルはチケットと同時に押さえた方がいいです。私はキアーラ教会前のHotel Roma(ツインで60€)でしたが、とても便利でした。祭りは3日間、午後15:30~19:00頃まであり、最終日のみ夜22:00~24:00くらいまでありました。どの日も内容が充実していたので、3日間はアッシジに宿泊しないともったいないです(私は他の方のブログをみて、チケットを手にできるか不安だったので前日から4日間宿泊しましたが、初日の午前中にアッシジにくれば良かったかな、と思いました)。3日間の日中はアッシジ城内や駅近辺、郊外などを散策したり、ペルージャなどを観光すると時間が有効に使えます。カメラは望遠を持っていかないと損だな、と思います。
さあ、それでは記事にしよう。町中カメラマンだらけ!望遠レンズを抱えた人がたっくさん!
一方の私はスマフォと7000円で買ったデジカメ(笑)。なので出演者たちの表情までは撮れなかった!
3日間、まずはSopraとSottoの王様夫妻、大司教などが入場するのだけど、それに先立ち、ラッパ隊と太鼓隊の入場。この太鼓がめっちゃめっちゃ良かった!!太鼓の音が冬を破り、春を呼ぶ音なのね〜と納得。鳥たちはこの騒音がうるさいはずなのに、何故かうれしそうに会場上空をしつこく飛んでいる。
3日間とも、まずは市民の登場。様々な色彩に身を包んだ人々。
華やかな行列はSopraとSotto両方で約30分間続く。
2日目,Sopra地区出し物は、中世の人々の生活の喜びを表現。木を切ったり、農作業をしたり、楽器をかなでたり。白い服の女達が元気よく登場!
洗濯物を洗ったり干したりする動作をしながら踊り、日常の喜びを表現。
清潔さと気持ち良さに会場が包まれる頃、汚いもといカラフルな格好の男達が登場。女達に抱きつく。逃げようとする女達。
笑い声に包まれる会場。今年のSopra地区のテーマは「色彩」だそうで、”融合”を表現。このテーマ”融合”はこれからずっと目に入った。
しまいには、あれほど清潔感溢れていた女たちも色で染まってぐっちょり!会場は大きな歓声と笑い声と拍手に包まれた。私も手が痛くなるほど拍手!すごく良かった。感動!!
すぐ青年達が大きな布のパネルを持って入場。観客から視界を遮ってしまった。
布カーテンが下がると、そこには緑に包まれた若者達が。
神輿の上には若い青年が木の上に。春が来た喜びを全身で表現。これも手が痛くなる程拍手した!
祭りはまだまだ終わらない。今度は夏の収穫の喜び。美しい色彩にうっとり!
背後から何か上がって来たと思ったら、なんと布!会場向こうの窓まで数本の反物がはためく。
そこに魚の神輿に乗った若者が登場。狂騒はピークに。
青空に彩り取りの布、そして美しい歌とオーケストラによる音楽!感、極まってしまった。この日は春のマドンナを決めたり、石弓などの競技があった。中でも不思議なほど盛り上がったのが、綱引き。出演者全員が見守って、大声で応援している。
大柄の男達はまったく動かないのだけど、次第に全身から汗を噴き出し、顔が真っ赤。縄は動いていないけれども、男達は渾身の力を出していることが分かる。「心臓、大丈夫??」と心配してしまった。3分くらい経っただろうか、10cmくらい縄が動き、勝敗が決まった!わき上がる観客と市民。この日の演目はこれで終わり。
「えーっと明日の演目はなんだっけ?」神父様も見学。
出演者が友人に向かってピース。
「明日は何着るんだっけ?」3〜5着?くらい皆着替えていた。
ティーン達も仕事があって、やりがいがある様子。
出演を待つ様子。「あーもう待ちくたびれちゃったね」
本当に絵になる光景ばかり!夜の部は無かったけれども、次の日の練習をする子供達や、大道具を作る姿が街の至る所で見られた。カレンディ・マッジョに行ったら会場だけでなく町中のそのような光景見ないと損!
このお祭りでは誰もが主役。演目が終わると美少年と美少女たちは、着替えて普通の(ちょっと頭の悪そうな)ハイティーンに、少し大きい若者達はウエイターや店番に戻っていた。「あれ?あの人出ていた人だ。かっこ良かったな〜〜!」「あの子、あの超美少女だった子?案外普通なんだなー」と思うことしきり。これも街中でお祭りをする意味の一つ。皆が顔見知りになる。この子達、大人になってもこの街を離れられないだろうな〜と思う。それにしても中世の服装は皆が美しく見えた。いっそずっと中世の服を切るようになったら、個性的な街で有名になるだろうにと思った!