夜11時近く。母から電話があって「小町の様子がおかしい。もしかしたら今夜ダメかもしれない。そうじゃなくても、今夜のうちに会っておいた方がいいからすぐ来て」と言われて、腰を抜かしながらも実家に行った。一昨日小町に会っている。歳は取ってるけれどご飯も食べてたのに急になんで??
家に帰ると、母が小町を抱いていた。母はもうダメだ、と思っている様子がよくわかった。母たちは午前中に買い物に行って、昼頃帰ってきたら当たり一面汚物にまみれていたらしい。急いで動物クリニックで点滴をして、様子も落ち着いたのだけれど、体が硬くなってきている、とのことだった。
私が帰ってすぐ、小町はとても苦しそうになり、最期の時が来たことが私にもわかった。あまりにも別れは突然だったけれど、既に小町はあの世での準備を始めていて、私たちにそれを止めることはできない。
ボロボロ泣きながら、小町を撫でながら、「かわいい小町、ありがとう、ずっといてくれてありがとう、大好きだよ」と言っている間に小町の魂は離れて行ってしまった。
おてんば娘の小町がいきなり逝った。小町のいない日が来るなんて想像できなかった。思えばこの数日は、私やいろんな場所に挨拶していたようだった。先日父の誕生日に夫が部屋に入っても逃げなかったのも挨拶だったのだろう。一番母に迷惑にならない時期を狙って旅立っていった小町。かわいい小町がいなくなって寂しい。