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バルテュスの作品を撤去するべきなのか。

バルテュス。少女のエロを描いた20世紀の有名画家。奥さんが日本人ということで、日本のファンも多い。私も日記の記事に書いてる。「バルテュスの作品がやっぱりいい

で、ちょっとびっくりのニュース。メトロポリタン美術館に対し、市民たちが「夢見るテレーズ」の撤去運動をしているらしい。理由は「少女に対する性的な犯罪を引き起こす可能性がある」からだ。美術手帖も記事に取り上げている。
アートの世界では昔からエロとグロは認められていて、堂々と女性器が描かれたクールベの絵も「こういう表現もあり」と認められている。というかそれで有名になっている。工藤哲巳はおちんちんの作品を作ってなかったけ?美術館で堂々と展示されているよね?ミケランジェロやダヴィンチのかなりエロいヌードの彫像も美術館で展示されてるよね??撤去運動を始めた人はアートについて何にも知らないし、自分でも作らないし、興味がないんだなきっと。日本は隠れエロ天国だから、日本のアニメや漫画を見たら腰抜かす外国人も多いだろうなあ。

「アートなんて自分を慰めるオナニーみたいなもん」でもある、と美術を勉強している誰しも思っている時代もあったから、バルテュスの作品を撤去すべき、とは私は思わない。ヒットラーがみなした「退廃芸術」がその後人気を集めたように、この運動を始めた人はバルテュスの作品とアート会に光を当ててくれた恩人、とも思うけれど、この神経質な世の中、そういう人も出てくるんだなあ。もしかした私に娘がいたら、「バルテュスの絵はやっぱりいやだ」と思うのかもしれない。そういう考えは健全で正しい。だからそういう声が上がるのは正しい。そして美術館の対応も正しい。世の中の自浄作用はすごいなあと思うのだった。いずれにせよ、美術館に注目が集まるのは喜ばしいこと!!

by office-maki | 2017-12-08 10:07 | 日記 | Comments(0)

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