先日「徹子の部屋」に大林宣彦監督が出ていて、私はこの方を知らなかったのだけど、話が非常に印象的で面白かった。結婚指輪を奥さんにプレゼントした頃の話。撮影で奥様は指輪を海で無くしてしまった。いくら探しても見つからない。奥様は「この指輪が見つからなかったら離婚しよう」と決死の覚悟をしている。
一度食事に出て、また大林監督が一人で指輪を探しに行くも指輪は見つからない。綺麗な桜貝が落ちていた。「指輪が見つからなかったらこの桜貝を指輪がわりに奥様にプレゼントしよう」と思ってそおっと桜貝が割れないように持ち上げてみると、なんとそこには結婚指輪が埋まっていた、無事離婚せずにすんだ、という話。
「すごい奇跡!!」と驚きながら聞いていたのだけれど、私も母が大好きな米倉涼子のドラマ「Dr.エックス」エピソード5の最終回を見ていたら、そんな奇跡を見つけてしまった!
このシーン。米倉涼子の左後ろに20年前、学生だった頃にアルバイトで描いた教育書の表紙だ!!特徴的な色だから目についた。ネットで検索したら間違いなかった。これだ!この時は色数制限があって、この会社の担当者さんが「普通なら色面とかで表紙は埋めるんだけど、うちは教育書を出している会社だから教科書を賈う学生さんにチャンスを与えられたらと思って」ということで安いアルバイトととして芸大にバイト募集をかけた、と話していたっけ。
描いた当時も「教育書だから奇抜にならないでほしい。発達心理学の本だから、先生が手に取りやすいように子供の絵がいい」と指定されたんだったんだ。私にしてはちょっと古臭い感じに描いたんだけど、やっぱりその古臭い感じと色がDr.エックスの美術さんに配置してもらえた理由だったんだろう。
母が大好きなドラマからのクリスマスプレゼントに本当にぶったまげたのだった!!
きっと世界には気がつかないほどの小さな奇跡がいっぱい溢れている。他の人にとっては意味のないことで、特定の一人にとってのプレゼントが。
そんなことを知った出来事だった!