父の物語⑥娘の所感
2011年 04月 05日
さて、私の所感。
今まで知らなかったこと・・・・
・1945年当時、沖縄出身の人が差別されていたこと。
・満州からの引揚者と朝鮮からの引揚者とでは、日本に帰国した時の周りの対応が違っていたこと。当時の満州は豊かな土地で、朝鮮は満州に行なかった人達が行く所と一段低く見られていたらしい。
・戦後の朝鮮半島で日本人達がどのように生きていたか。戦後の中国で、日本人がどのような地獄に落とされたかは遠藤誉「チャーズ」を読んでいたけれども。
・なぜ父は朝鮮族が嫌いなのか。戦後の朝鮮半島に残っていたからだ。
・父の偏屈さと独自の価値観と我儘の根源。
・あのがりがりに細い祖父が、家族を養うために塩や米を乗せたリヤカーを押していた。
・父が土と植物と水を異常に嫌う理由。
父をまるで悲劇のヒーローみたいに描いてしまったが、父だけが悲劇のヒーローだったわけではない。当時、生きていた人みんなが苦しい生活を送っていたはずだから。日本本土にいた人々も飢え死した人はたくさんいる。それに虐げられた日本人中国人朝鮮人の存在を忘れてもいけない。
父達一家が生きて帰って来れたのは凄いこと。父達が生き延びたからこそ、私も生れた。自分の命は大事にしなければならない。おじいちゃんは非常に苦労していて、家族を養ったのだから、本当に偉大だった。改めて感謝したい。
友人が中国東北部の瀋陽で働くことになった。待ちに待った中国東北部:旧満州帝国跡を訪ねる旅をするチャンスだ。中国側から北朝鮮・平壌にも入ることができる。おじいちゃん達がかつて住んだ町の記憶と満州にいた日本人達の記憶がそっと私に話しかけてくることだろう。よし、頑張るぞ私!
いつか私がビッグになったらこんな話をテレビ画面の向こうでしているに違いない。いろいろ入力間違いを見つけたのだけれど、修正が面倒なので、しばらくそのままにしておきます。ひとまずここにて終わり!