2011二科会用に描いた3枚のうちの一枚。夏の午前3時半の居間。誰もいないはずなのに、不思議な気配に満ちあふれている。
不思議な物に囲まれた居間。何かが動き出す気配がある。よく見ると箪笥が開いている。何か出てくるようだ。その緊張感で猫が目を覚ましたが、片目を閉じ、この不思議を見なかったことにするつもりのようだ。
箪笥の上にも何かいるようだ。テーブルの上の人形も何か話している様子。カーテンがうごめく。だれか出現するようだ。
毎朝午前3時半頃、母がお腹がすいた猫に起こされる。まだ残っている夜の気配と、これから新しい一日が始まる前の期待感が入り交じったこの時間帯の不思議な感じを描こう思った一枚。