東博「飛騨の円空」展が楽しみだ!
2013年 01月 05日
彫刻グループ(東博のボランティアガイドしている)で、
「円空について勉強してこい!」
と驚くような宿題がでた。
円空については何にも知らなかった。それで「円空ってなんでこんなに仏像作ったの?」というところから始め、円空の概要をようやく掴んだ。
ふむふむ、この画像に使われている、円空の代表作「両面宿儺」像は、飛騨の千光寺にあって、「両面宿儺」はこの地域の開拓者である豪族だったのね。朝廷に滅ぼされた英雄の像を作ったから地元の人々にこの像は愛されたのね〜。なに、修行していて、お腹がすくと仏像を造って川に流した?それを見つけた村人は食べ物をもって円空のところにいった?そもそも仏像をつくるには様々な制限や規約があるのにまるっきりそれを無視して大量の仏像を造った円空。千光寺は今は真言宗だが、円空は天台宗で修行したり、法隆寺で修行したかと思えば大峰山で修験道を学んでるしで、知れば知る程、破天荒で魅力的な人物。
円空仏はほとんどが60cmくらいのようだ。その像を彫りあげるのには、大量のきれっはしができる。その木っ端も使い、小さい仏像を大量に彫った。その話を聞くと、簡単に彫られた木っ端仏も生き生きと見えて来る。
もともとは、木器師(きじし:木の器を作る職人)だったそうで、33歳の時仏像を造り始め、「12万体仏像を作る!」と誓願を立て、「10万体作りました!」と報告し、現在は5400体くらいが現存する(24体が盗難にあい、今も所在不明だそうだ)。10万体ではなく1万体作ったとしても、63歳で死ぬまでの30年間(10950日間)で1万体ということは1日1体完成させていたという事。最後は即身成仏(生きたまま土の中に入り、息が絶えるまでお経を唱える)したそうだから、自身が仏像となったわけだ。
勉強すると、特別展で実物を見るのが、本当に楽しみになってきた。しかも千光寺の住職の講演会が東博である!早速応募した。この住職さんはいろんな活動を行っているようだ。千光寺でプチ修行は無理でも、お話は是非聞いてみたいと思うのだった。今日、友人から飛騨のお米が送られてきた。これも円空さんのご円・ご縁!?