悲しい思いで帰宅した夜。KTVでSex and the cityの映画版をやっていた。第一弾だから2008年の映画。随分古いなあ!いつもSatcを見るのは一人の時。30代のころ、中国にいる時パソコン画面で膝を抱えて一人で見たことを思い出す。あの時は恋愛と仕事と不安と友情が自分のことのように感じたっけ。40代で結婚しているのに一人でSatcを一人で見る時間がある自分を客観的に眺めると30代の頃とあんまり変わっていない。でもセリフ一つ一つが前よりも胸にしみた。テレビ版だから、性的な表現部分はカットされていたのも見やすい理由だった。
キャリーが20代の助手にお酒を奢りながらいうセリフ。「20代は恋愛に夢中になって、30代はいっぱい経験を積んで、40代は人にお酒をおごるものよ。」本当だなあ。
10年前に見た時は、主人公たちは自分よりも「年上のお姉さん」だったから、彼女たちが出会う感情の一つ一つが想像の世界でしかなかった。今、主人公たちと同じ年代になって、この映画を見ると彼女たちが向き合う喜びと問題全てが自分のことのように感じた。
ビッグに結婚式をすっぽかされて、失意のキャリーはご飯も食べず寝込む。そういう失恋、私もしたな。
やっと起き上がって来たキャリーは女友達に「また笑える日がくるのかな?」と聞くと女友達らは「心からおかしいと思うことがあれば笑えるわよ」と言う。実際そうなって、キャリーは少しずつ痛手から立ち上がれるのだけれど、私も今日悲しいことがあったけれど、元気になることを経験上知っている。しみじみと楽しんだSatcだった。私が50代、60代になった時に「共感するな」と思える主人公の映画もあって欲しいものだ。